開発という仕事が大変と言われる理由

スポンサーリンク



みなさん、働いてますかー!毎日、仕事、お疲れ様です。

今日は、開発という仕事が大変だと言われる理由と、実際のところどうなのかというところをお話しします。

採用活動や学生さんと出会う仲でもよく聞かれるのが、開発マン=大変そうといったイメージと、実態の疑問です。

ということで、日本にいる1週間と海外にいる1週間がどういった感じがご紹介します。

スポンサーリンク



意外と大変?開発マンのとある1週間の仕事

海外にいる場合は現場仕事が多いのですが、日本にいる場合は割と事務作業が多かったりします。

一部抜粋すると

・基礎研究
・設計素案、設計
・社内試作
・競合品調査、入手、検証
・企画書作成、提案
・進捗共有
・工程管理
・コスト試算
・工場試作サンプル検証
・連絡、メール返信作業

ざっくりと、これらの業務を製品ごと、あるいはカテゴリーごとにこなしていくことになります。

新製品開発のスタイルは会社によりけりだと思いますが、筆者の会社では

・品質保証部門

・営業部門

・購買部門

・プロモーション部門

主にこれら4つの部門と深く関わりながら進めていきます。

とある一日の話、日本編

7:30出勤

7:30〜8:00 メール確認、当日の仕事の流れ確認

8:00〜8:25 掃除、体操

8:25〜8:40 朝礼、唱和

8:40〜9:00 メール返信、スケジュール確認(週単位)

9:00〜10:30 検証業務

10:30〜11:00 会議

11:00〜12:00 競合品調査

13:00〜15:00 実使用テスト

15:00〜15:30 テスト結果作成

15:30〜16:00 個人研究、調査

16:00〜17:00 仕様検討、競合調査、特許調査

17:00〜18:00 会議

18:00〜19:00 製品設計項目確認、企画書作成(一部)

19:00〜19:30 打ち合わせ

19:30〜20:00 メール確認、日報、翌日及び業務スケジュール再確認

20:10退勤

定時は8:30〜17:30なので体調の悪い日は18:30頃に帰宅したり、

ボランティア活動のある日は7:30から地域の清掃をしたり。

こんな感じが1週間続きます。

納期が迫ると帰れない日々

基本的に落ち着いていると上記のような1日ですが、開発という仕事が大変だと思われる理由こそ、この納期という問題だと思います。

筆者の所属するいわゆるメーカーにおいては開発部門だけが発売日の決定権を持っているわけではありません。

基本的に自社ブランドではありますが、一部OEM業務を受けていることがあります。

この場合は、クライアントからの要望や発売希望日があるので、これらを全力で達成しなければなりません。

かといって、本来受け持っている通常業務やその他商品開発を止めることも出来ません。

となると、自分でなくても良い内容、例えば製図であったり検証業務を外部委託する形を取ります。

しかしながら、予算の都合であったり、それでも時間が足りなくなるのが発売前です。

短い納期の中で詰めているからか、そうでない場合も含めてですがイレギュラーが発生するのが一般的です。

特に、新しい商品を生み出す際は過去の事例が当てはまらないことも多のが現実です。

となると、検証業務を今日中に!といった形で残業時間はエンドレスに伸びます。

時には、翌日に発送となれば、パッケージへのアッセンブリー作業を開発担当者自ら夜通しすることもあります。

検品、パッケージ梱包も開発マンの仕事!?

基本的にパッケージへのアッセンブリーや検品業務は外部委託やパート従業員さんの仕事となります。

しかしながら、

・納期に迫られた場合
・新製品で、不良品や合格基準の判断が曖昧な場合

こういった場合には開発マンが自ら立会い、または行うこととなります。

例えば、納期に迫られた場合は夜間作業や休日出勤にて対応することとなります。

そうすると、パート従業員が夜間に残業することは難しく、開発マンの領域となります。

また、合格基準の判断が曖昧な場合は開発マン自ら検品を行い、その現状をまとめて製造現場へ改善の指示を出すこととなります。

このように、新製品の発売が絡むと業務量も増えるため、大変と言われる理由だと思います。

なぜ、開発マンは業務に終われるのか

ここの理由は日本の雇用形態にもあるような気がします。

筆者の周りでも1ヶ月あたりの残業時間が100時間を超えているような状況も時にはありました。

本来、100時間も残業すると残業代の支払いであったり、その他諸々問題となるので、基本的には早く帰るような働きかけが会社からあると思います。

ただ、開発マンの雇用形態は、一応 みなし残業 というかフレックス制 という形が契約上は取られています。

となると、1ヶ月に0時間の残業でも100時間の残業でも企業が支払う賃金は1円も変わりません。

こういったところも、開発マンが業務に終われる理由の一つと考えれます。

あとは、このような状態が1年、5年、10年と続いていると常態化するというのも理由の一つでしょうか。

筆者の場合、海外部門、マーケティング部門に一度勉強のため出ていって初めて開発職の現状が他の部門と比べると異質だと気がつきました。

しかしながら、中にいた頃は全く気づかなかった。

というより、気づいてはいながら考える余裕がなかったというか、

そういったことは言えない状況がありました。

大変な仕事が常態化するも問題にならない理由

なんというか、

・好きだからこそ開発マンをしている
・好きな仕事をしている
・集中すると、ついつい時間を忘れてしまう
・残業させられているというより、お客様のことを考え、より良いものをと追求している内に時間が経っていた
・商品を出す以上、買ってもらう以上、中途半端な仕事は出来ない
・手を抜けば人の命に関わるため、全力で仕事と向き合う
・川でいうと上流部門であり、自分の遅れは下流部門すべてに影響が出る

こういった理由からか、業務に終われることも普通というか、それに異論を唱えるような状況ではありませんでした。

実際のところ、開発という仕事は大変なのか

こう、聞かれれば、”簡単ではない”と答えます。

なんというか文字に起こしたり、振り返ると確かに楽ではありません。

ただ、それ以上に大きなやりがいであったり、自分が出した商品を売り場で眺めたり、手に取るお客さんを見たり、ネットのレビューを見たり。

自分が出した商品の売り上げ金額を見たり、

・今年は数千万円の売り上げを挙げた

・今月は900万円も粗利がでた!

などの喜ばしい側面であったり、モチベーションを上げる要素が沢山あります。

何より、マニュアル業務がないというか、常に新しいことを考え、生み出し、挑戦する。

壁というものはいくつも存在する一方で、確かに自分の知識や経験が増していることを日々、実感することが出来ます。

・金属

・樹脂

・金型

・成形

・光の化学

・表面張力

・ケミカル

仕事をこなすごとに、少しずつ幅が広がり、知識や経験の点が増えていきます。

そうして、これらの点の経験や知識が線となり、円となり、繋がっていくことで、

新たなアイデアや新たな商品が生まれたりします。

これって、開発マンにしかわからない感覚なのかもしれませんが、何事にも勝るやりがいだったりします。

商品開発という仕事の魅力

基本的に対話する相手の人は工場長、社長、会長、部長とお偉い人たちが多いので、

そういった人たちと仕事をしたり、食事をしたり、お酒を交わすことで本当に多くのことを学べます。

壁に直面した際、共に解決することで単なる取引先という枠を越えた繋がりとなったり。

仕事内容を考えると、決して給与が多い世界ではありません。

ただ、いざとなれば独立することも可能な仕事なのではないでしょうか。

自分で設計をし、工場を選定し、試作し、立ち上げる

パッケージのデザインを起こし、形態を設計し、組み上げる

通関業務をし、日本に入荷し、商流へ乗せる

工場に関しても日本、中国、台湾、ベトナム。

これくらいは出来るので、人手と資金させあれば独立することも可能。

逆に販売力を持っている会社に入れば、その中で開発部門を立ち上げることも可能。

工場を立ち上げることも可能。

言ってしまえば、少しは大変な側面もありますが、それ以上に得られる経験が非常に大きいのが製品開発職の魅力でしょうか

少し長くなりましたが、商品開発という仕事は確かに大変です。

ただ、それにも勝るやり甲斐があるのは断言できます。

だからこそ、採用活動でも正直に話し、その上で頑張りたいという夢のある若者を少しずつ採用しています。

それと同時に大変だからこそ、時代に合わせてというか、自分より下の人間に関しては極力残業をせず早く帰るようにしたり、日によってはノー残業デーではありませんが、

「今日は早いけど帰ろか!」「釣り行こー!」「休むんも仕事」

と冗談半分に笑いながら帰るようにしてます。

まだまだ職場環境の改善をするには時間や役職も足りませんが、少しずつ開発マンの労働環境を良くしていければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

開発って楽しいですよ!!!    以上。

スポンサーリンク
広告




コメント

  1. Сialis より:

    Very good post. I will be facing many of these issues as well..