ベトナムで仕事をするようになってから日々感じるのは日本の皇族の権威というか天皇陛下及び皇太子殿下の持っている影響力の大きさです。
日本の中で仕事をしていた頃は”優しいおじいさん”や”日本のことを誰よりも考えている有難いお方”くらいの印象しかなかったのですが、改めてすごさを感じたので現地にて聞いた天皇陛下のイメージも含めてまとめてみます。
目次
ベトナムで仕事をしやすくなったのは天皇陛下のお陰
これはズバリ、単刀直入に、とても大きいことです。
中国で働く、カンボジアで働く、ベトナムで働く。
外国である以上、国交関係や国際情勢というのは常に付き纏うリスクの他なりません。
ただ、ベトナムで仕事をし始めたとき”親日ムード”に溢れているばかりか、関わる人たちは今上陛下や皇太子のことを知っているということに驚きました。
私もイギリスのエリザベス女王くらいは知っていますが、それはあくまで名前だけの話であって、それ以上もそれ以下のことも正直あまり思いません。
ただ、現地の人たちは日本の皇族のことを”特別視”しながら、誰もが”知っている”という状況があります。
そればかりか、ベトナムを訪問したことをとても自慢げに話してくれます。
それも、本当に嬉しそうに、”来てくださった”という表現で。
ベトナムにおける天皇陛下とは
ベトナムにおける天皇陛下のイメージとは。仲良くなった友人に聞いてみると
”すごい人”、”優しい人”、”偉い人”、”ベトナムを認めてくれた人”
このような答えが多く帰って来ます。
そこには悪い感情なんて一切なくて、褒めてくれることが日本人として少し誇らしく感じました。
特に、”ベトナムを認めてくれた人”というのは、どういうことなのか。
それを少し掘り下げてみると
あの天皇陛下が訪問してくれた=ベトナムも一人前の国と認められた
一人で人間がベトナムに行った。
言い方を変えれば、このような言い方すらもなりますが、彼らは実に誇らしく思っている。
その理由が、”ベトナムという国が認められた”と。
日本にいると感じませんが天皇陛下は世界いで唯一の皇帝と呼ばれています
The Emperor=日本の天皇陛下
emperorとは皇帝という意味ですが、Theがつくことで固有名詞になります。
地球上にはたくさんの皇帝がいますが、ただ一人のemperorと呼ばれるのが我々日本人が住む、日本の天皇陛下です。
GDPでは中国に抜かれ世界第3位になった日本ですが、皇族の権威は今も世界では最も高いと考えられています。
それは、一日二日で動く経済とは違い、長い歴史上に築かれたもの。
何百年、何千年と続く歴史がそうさせた。
かは、正直わかりませんが、少なくとも私が関わっているベトナムの人たちにとっては、
権威があるというか、とにかく優しくて凄くて偉い人ということ。
そんな人がベトナムに来てくれる
そんな人がベトナムのことを考えてくれる
これは光栄なことというか、天皇陛下が行くことによって
ベトナム人のモチベーションが上がる。
ベトナムという国が世界的に認められたことになる。
一国の存在価値が高められる。
なんか言葉にするとおかしな感じもしますが、現実として少なくとも私が関わっているベトナムの人たちはそう考え、訪問をとても誇らしく思ってくれています。
なんだかこちらが少し恥ずかしいような嬉しいような不思議な気持ちです。
日本にいた時の天皇陛下と、海外から見た天皇陛下の違い
日本にいる時から、自分の周りの大人の言葉遣いを含めて
”なんか偉い人”という印象はありました。
そして、災害などが起こる度に現地で膝をつく姿を見ては、”すごい人”だと。
なんだか薄っぺらい言葉しか表現できず申し訳ないのですが、正直こんな感じでした。
ただ、一歩外に出ると、現地を訪問し、彼らに声をかける。
それだけで、みんなが自信に溢れ頑張れる。
これって、すごいことじゃないですか。
人は一人で生きていけないとか、誰かの支えがいるとか、
言葉ではよく聞きますし、理解はしています。
ただ、実際のところそう簡単に誰かに自信をつけたり、
それこそパワーアップさせるような力って普通の人間にはないですよね。
実際、フックさんと会ったりすると私も誇らしい気持ちにはなりましたが
それでパワーアップできたかと言われれば、なんとも言えません。
(会った時は、めちゃくちゃ嬉しかった!!)
ただ、日本の天皇陛下は現地に訪問し、声をかけるだけで、
こんなにも難しいことを、いとも簡単に実現してしまう。
新興国にとって特別な日本という国
海外で働き始め、聞けば聞くほど、日本という国が特別だと気付かされます。
安倍さんがどうとかではなく、
昔から続く日本の伝統と文化的なこと。
世界で見ても日本は特異点というか、特別な国ということ。
それは地政学的に大陸から独立していたことや、大陸からすると神格化されたりもする太陽が登る側にあるとか、いろんな理由からかは分かりません。
ただ一つ感じるのは日本の文化というか象徴である皇族は諸外国の人にとっても特別な存在であって、我々外国人が円滑にビジネスを進められるのも天皇陛下が現地を訪問されたことの影響が大きいと日々、肌で感じます。
影響力という意味では合衆国大統領のドナルドトランプさんもあります。
中国の習近平さんもあります。
東南アジアに限っては安倍さんの影響力も大きいです。
ただ、それは経済とかビジネスとかの話であって、一般国民にとって大きいのはやっぱり日本の皇族です。
天皇陛下のいる国、日本人として思うこと
やっぱり、下手なことは出来ないというか、外国で働き始めてから自分の中で変わったことといえば、
”日本人としてのアイデンティティが増す”というか、
日本人として、下手なことは出来ないということ。
一人の日本人として、現地の人たちの力になりたいということ。
一人の日本人として、日本の歴史に恥ずかしくないよう、仕事をしたいということ。
不思議なもので、日本にいる時は何も感じませんでしたが、
外に出てから ”日本人である” ということを強く意識するようになりました。
単なる文化的なことでなくて、生活水準も含めてとても恵まれている国、日本。
普段何気なく暮らしていると”出来ない理由”を探しがちですが、新興国で働く彼らと比べると、その理由の数は圧倒的に少ないはず。
出来ない理由を探すより、”何ができるか”とできることを探し、実現する方法を考え生きていこうと強く感じます。
このブログを始めたきっかけも、自分の経験や知ったこと。
そのおかげで自分自身にとってプラスの影響があったからこそ、
少しずつ伝えていければと思ったからであり、なんだかんだ日本の皇族という存在にも繋がるのかな。
(ちょっと大げさですが、本当にそう思います)
日本の若者にも気づいて欲しいこと
このブログを書いているとついつい、おじさん口調になってしまうのですが
日本の若者たちにもぜひ、日本という国が世界でどう見られているか。
とりわけ、東南アジアでどう見られているか知って欲しいと思います。
私自身、学生時代に知っていたら、もう少し早い段階からエンジンが掛かって持って頑張れていたと思います。
それこそ、日頃の行動からもっと変われていたと。
実際、今関わる50代の人たちを含めて、日本という国がどういう国か知っていたら、
”こんな恥ずかしい発言や行動はしないだろうな”と感じます。
それこそ、現地の人に暴言を吐いたり罵倒することも無くなるだろうなと。
特定の人を避難するわけではありませんが、一人でも多くの若者が日本という国について知ったり、諸外国にとってどんな国かを早い段階で知ることができれば、日本はもっとよくなるような気がします。
Web上で、単なる文字で発信してもどれだけの人に伝わるかは分かりませんが、一人でも読んでいただけて何か感じて頂ければ幸いです。
少し押し付けがましくなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。