車中泊マットは8cmウレタン入りQC-CM8.0が安くて寝心地もよくオススメです。
たまに日本に帰ってくると、着の身着のまま旅に出るのが最近の楽しみだったり。
ホテルの予約をしない自由なスタイルの為、基本的には車中泊です。
毎週末のように旅に出ながら、必要最低限なものを毎回一つだけ買い足すというルール。
遂に、車中泊マットを導入したので、今回はご紹介します。
車中泊に最適な圧倒的コスパは、これしかないでしょう!
目次
車中泊用マットの種類
まず、車中泊マットといっても様々なタイプがあります
・エアーマット
・インフレータブルマット
・銀マット
・ヨガマット
・登山用マット
ざっと挙げると、こちらの5種類ですが、車中泊と相性が良いのはインフレータブルマットとなります。
アウトドアショップ、登山ショップ、山岳部の人をはじめ様々な人にヒアリングしたり分かったことを備忘録としてまとめておきます。
車中泊にオススメのエアーマットのメリット・デメリット
まず、エアーマットのメリットは、圧倒的軽さとコンパクトさ。
空気を入れて膨らますという構造のため、空気を抜いた時は圧倒的にコンパクトです。
バックパックに入れて旅に出るようなスタイルでは相性抜群。
また、空気の量も多いため断熱性も高く、底冷えなどにも強いのがエアーマットのメリットです。
一方で、空気だけだからこそ厚みが少ないと底付きを起こします。
車内においても同じで、寝返りを打ったりすると底付きを起こしたり冬場は冷たかったり。
分厚いエアーマットを選ぶと快適といえば快適ですが、空気を膨らますのが大変だったり。
エアーマットを色々試した中で一番良かったのはこちらの
NEMO(ニーモ・イクイップメント) マット・パッド ゾア レギュラー ブルー 20R NM-ZR-20R
折りたたんだ時コンパクトでありながら、内部が小さな部屋に別れているというか、しっかりしている。
アウトドアブランドのエアマットと比べると少し価格は高いのですが、圧倒的に軽く、コンパクトで寝心地も良い。
よくあるのは長方形のエアーマットなのですが、ニーモの20Rは人型というか足元に行くと細くなっており、これもまたコンパクトになる特徴の一つ。
登山専門店(チェーン店ではなく昔ながらのお店)へ行くと膨らました状態で比べたり、逆に畳んだ状態で比べたりできるのでぜひ、店頭で体感していたください。
圧倒的コンパクトと軽さには感動すると思います。
車中泊にオススメ銀マットのメリット・デメリット
昔から登山の時には必ず持ち歩いているように、銀マットのメリットといえば断熱性。
雪山でのビバークなどにおいても銀マット一枚あるのとないのとでは大違いです。
これは車中泊の時も同じで、銀マット一枚引いておくと寒さを遮ってくれて、真冬でも割とぬくぬくしながら眠ることが出来ます。
オススメはAamzonにある無名ブランドながら15mm厚のこちら
断熱層である発泡ポリエチレンの厚みが15mmもあるので断熱もしっかり。
それでいて、底付き感もペラペラタイプと比べると圧倒的。
表面のアルミというか、アルミが蒸着されたフィルムも割としっかりしています。
大手のアウトドアブランドなども結局は、こういった工場のOEM生産となるので、
銀マットを買う場合は無名でも問題ないのでこちら銀マットがオススメです。
一方、銀マットのデメリットは、かさばること。
折りたたむとそれなりにコンパクトにはなるのですが、やはりエアーマットなどと比べるとどうしても大きくなります。
また、このアルミ蒸着をしている側の耐候性が低い。
具体的には車に乗せっぱなしにておくと少しずつ紫外線や熱で劣化が進み、最終的にはアルミのフィルムがパリパリになるというか割れてきたり剥がれてきたり。
とはいえ、ニーモの1/6程度の値段なので気にせず買い換えるという人には良いでしょう。
この銀マット+エアーマットなど組み合わせるとさらに寝心地もよくなります。
あとは、地面からの突起によってエアーマットは穴が開くこともありますが、この銀マットを敷いておくとそういったリスクも減るので、併せて使うのも良いでしょう
車中泊におすすめヨガマットのメリット・デメリット
車中泊をする際にフラットにしたかったり、底付き感を和らげるという意味ではヨガマットもオススメです。
エクササイズマットであったり、EVA製のマットです。
このヨガマットのメリットとしては、他の製品と違ってEVAを原材料としているからこそ、安い。柔らかいので、それなりにコンパクトになる。
エアーマットと違い空気を入れずにすぐ使える。空気を入れないので、パンクするリスクもなければお手軽。
一般的なヨガマットはホームセンターとかにも売っていますが、厚みが6mm~10mm程度。
せっかく買うのであれば極厚のこちらがオススメです。
80cm幅で185cm、そして厚みは15mmあります。
たった5mmの違いですが、寝心地に置いては、大きく変わります。
それからヨガマットを車中泊マットとして使う際に気をつけたいのが材質。
先ほどもお話ししましたがEVA製のヨガマットの場合、安くて良いのですが、このEVAというのはエチレン酢酸ビニルであり、いわゆる水に対してあまり強くありません。
車中泊の際は湿度も高くなったりするので、ヨガマットの選ぶ際は上にあるようなNBR製のものを選びましょう。ワークグローブでも使われたりするNBRことニトリルゴムは耐水性や耐摩耗性、耐候性(紫外線に強い)においても優れており、ゴム類の中では割と高価な部類のゴムです。
それが、80cm幅の185cm t=15mmで今ならたったの3,000円です。
原材料として考えても安すぎるくらい。
こういうものの割に安すぎるものがあるので、我々メーカー開発マンは商品開発に頭を悩ませたり困ったりしてしまうのですが・・・消費者として考えればお買い得です。
普通に見ているだけだと何も思わないかもしれないですがNBRで持ち手付きで、ゴムバンドも袋も付いてくるなんて、、、信じられない価格破壊です。
デメリットを挙げるとしたら臭いでしょうか。自動車用タイヤのSBRや合成ゴムほど強い臭気は放っていませんが、それでもゴムの匂いは結構します。
購入されたあとは天日で干すなり、匂いをとると良いでしょう
車中泊におすすめインフレータブルマットのメリット・デメリット
筆者的に一番、車中泊にオススメなのがインフレータブルマットです。
エアーマットのコンパクトさ+ウレタンスポンジによる底付き感の緩和だったり、スポンジ自体が元の形に戻ろうとする力で、勝手に膨らんでくれるという優れもの。
収納するときは、マットごと中のウレタンスポンジを圧縮して空気を抜いて、バルブを閉める。
実にシンプルかつ合理的な形だと思います。
一方で類似品が沢山あり、どれが良いのか選びづらいという一面も。
そんな方は、こちらのインフレータブルマットがオススメです。
8cm厚のウレタン入りインフレータブルマットが二人ぶんで8,800円。
一枚あたり4,400円。
もちろんケース付きです。
材質も75Dポリエステル採用。
化学繊維の中でいうとナイロンの方が優れているのですが、価格が高い。
ナイロンは引っ張りや耐摩耗性に優れていながら流通量が多い(化学繊維でいうと8割くらい)ことによってコストメリットが大きく、性能の割に価格が安い。
ゴミや汚れもつきにくく、ダニなどもない。
75D(デニール)というのは使われている糸の太さなのですが、75Dくらいあれば強度的にも問題なし。
よくあるのがインフレータブルマットの場合、臭いがしたりしますが、こちらは臭いもなし。
パンクしたとき用の修理材も付いている。
袋もある。袋に入れやすいよう、ゴムバンドも2本付属。
かっこいいロゴがないですが、質実剛健というか、必要十分です。
筆者もこちらの8cm厚のウレタンマット入りインフレータブルマットを入手以来、部屋で使って見たり車で使ったりと何度も使っていますがパンクすることもなく信頼性も抜群です。
材質によっては夏場に柔らかくなったりしますが、こちらのマットはそういったこともなく、夏から冬までオールシーズン対応です。
一方、デメリットしては、収納時もサイズが大きいこと。
中のウレタンが8cm厚のものが入っているからこそ、収納時もエアーマットやペラペラスポンジのものと比べると、かさばります。重量も1枚あたり2.5kg。
この重さは寝心地と比例するので、デメリット=メリットとなります。
キャンプや登山では重すぎて不適切ですが車で運ぶことが出来る車中泊においては、ベストバイと言えるでしょう。
まとめ
ということで、今回は筆者が実際にアウトドアショップ、登山ショップ、山岳部の人をはじめ様々な人にヒアリングしたり、実体験を元に車中泊に最適なマットのメリット・デメリットを紹介させて頂きました。
お店で実物を見ても、ネットで商品ページを見ても一般の人には分かりにくいのが現実。
材質もアルファベットでPP,EVA,SBR,NBRとか表記されていてもよくわからない方も多いと思うので開発マンなりに整理してみました。
もし、「車中泊に最適なマットを作りなさい」というテーマがきたら、間違いなく75Dナイロンを採用して、あとはかさばらないようにウレタンマットに加工を施して、、、
ほぼ、クイックキャンプ インフレータブル マット 車中泊マット 8cm厚と同じ仕様になると思います。
作り手がオススメできるくらいなので、よくわからない方はクイックキャンプ インフレータブル マット 車中泊マット 8cm厚を買っておけば価格も安くて満足感もあって、安眠が手に入ると思います。
少し長くなりましたが、これから車中泊を始めようとされる方は、ぜひ、参考にして見てください。
そして、可能であればお店で実際に触って見てください。ありがとうございました。