♯3:海外で働くリスクである製造現場の反乱とリスクを回避した方法

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みなさま、本日もお仕事お疲れ様です。カイブロこと開発マンのブログです。

「開発マンとストレス3」

前回に引き続き同シリーズより今回は

  • 3.製造現場の反乱
  • 4.不可能なコストダウン

をお送りします。

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3.製造現場の反乱

文字通り、反乱です。過去に数度ありました。

ニュースでも見られたことがあると思いますが中国という国で製造している以上、常に存在しているのが”反日”というリスク。

いつも関わる人たちは問題ありませんが、大きな流れとして反日ムードが上がると納期の問題だけではなく我々日本人の身も危険に晒されます。

当時も今も基本的に移動はホンダやトヨタなどの日本車なのですが、反日ムードが高まり、近隣のイオンは襲撃され。

その頃は身の安全を守るために、車のエンブレムをガムテープで隠し、やむなく外に出る際も話すことなく(日本語を話すと日本人とバレるため)落ち着いて移動していました。

また、幸い私の会社や協力工場とは良好な関係は築けていますが中には現地の工員さんなどを蔑ろにする会社もあります。

古くて汚い人

私の会社でもかつてそんな人がいました。

理由はわかりませんが 日本人>現地人 と勘違いし、国籍が違うということでバカにし、下に見る

現地の人たちは日本語は分からないのですが、口調や表情で悪いことを言っていることは分かります。このようなことの蓄積で社員が一気に辞めてしまったり、突如職場に来なくなり、現場が回らなくなります。

そんな人たちからすれば「これだから○○人はあかんのや、話にならん」

と差別にも似た発言が出るのですが”郷に入れば号に従え”だと思います。

国際ビジネスを円滑に進めるには現地の商習慣や文化を理解し、寄り添うことがもっとも大切だと思います。

視野は広い方がいい

この記事を読んでいる若い方々、学生さんがいらっしゃれば是非、世界史や海外のことはぜひ学んで下さい。

そして、出来れば若いうちにその世界を自分の目で見、感じて下さい

このような問題を起こす日本人たち(≒少なくとも私の周りにいた人たちに限って)は、視野が狭く、若い頃から日本しか知らず50歳を超えた人たちばかりでした。

かつての日本であればそれでも通用したかも知れませんが、経済のグローバル化が進んだ今、このような考え方では絶対に通用しません。

今後ますますグローバル化が進む中、若い世代は少なくとも40年以上は働き続けることになります。

2050年。1980年代と今である2018年が違うように、今と2050年もきっと大きく変わります。

そんな中、適応力というものは絶対に必要になる時代がやってきます。(すでにきています)

だからこそ、否定せず、受け入れる。驚いても理解しようとする。

このスタンスが大切だと思います。

海外で働き始めた頃の話

中国やベトナムで仕事をし始めた頃は驚きの連続でした。

文化の違いから嫌悪感を感じたこともあります。非を認めず誰かのせいにするというか言い訳ばかりする中国人。ただ、付き合ううちにそれは文化的なものであって、こちらを非を責めているのではなく、解決しようとしていることを根気よく話し合うことで解決出来たりします。

このようなことを始め、驚くことはありますが、なぜそうなるのか」ここには必ず理由があります。文化や過去の経験、それこそ現地の商習慣。

我々は日本人であり、現地に入れば外国人です。

日本の職場に外国人が来て、我々の仕事・暮らしを否定されたらどう感じるでしょうか。

彼らも我々と同じ一人一人の人間です。

その考えを持ち続ける限り、製造現場の反乱というリスクを減らすことが出来ます。

実際には一個人:製造現場という単純な問題ではなく日本のデフレも大きく関わっています。

我々一人一人の消費行動のしわ寄せが末端の弱者である現場まで波及します。

このことの関しては次回、「不可能なコストダウン」の話で、詳しくお話しします。

”不可能なコストダウン”の詳細は次回、お話ししますが、冒頭だけ少しお話しさせてください。

安くて良いものは当然、ありがたいです。

そして、日本という国では、それがあたかも当然かのように手に入ります。

そんな日々を暮らしている我々にとって当然といえば当然ですが、モノには適切な対価があります。

労働力の対価として報酬(給与)を受け取るのと同じように、そこには適正な価値があります。

もし、1ヶ月間働いた報酬が20万円だったらどうでしょうか

もし、1ヶ月間働いた報酬が15万円だったらどうでしょうか

もし、1ヶ月働いた報酬が10万円だったらどうでしょうか

会社にとってはより良い商品(≒労働力)は少しでも安く買いたい、買えれば良いことですが、それは本当に良いことだと言えるでしょうか

モノには適切な価値があります。

日本でいうと適切かどうかは別として平均給与や新卒の初任給の水準もある程度安定しています。

適切な報酬を支払わなければ労働力は集まりません。

これがデフレになるというは、適切な対価(製造原価)を下回る価格で作らなければならないということです。

長くなりそうなので、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

頑張れ日本、そして北海道!

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