シェムリアップといえばアンコールワット。
東南アジア大好きな筆者としては好きな場所の一つです。
いつもは英語のガイドさんと回ることが多いのですが、今回は日本語のガイドさんにワンツーマンでついていただきました。
目次
敢えて日本語ガイドにしたのは歴史をしっかりと学びたかったから
かつて世界一進んでいた先進国と言っても過言ではないクメールという国。
文字を操り、アジアの中で派遣を築いていたことは有名です。
このころの名残は今もあって、カンボジアのクメール語やタイの文字も基本的にはクメール王朝時代の文字と似ています。
言語学的に見れば厳密には違うのですが、筆者は、きっとその流れがあると思います。
ただ、しばしば人間は強いものを徹底的に攻撃するというかジェノサイドのようなことが起こります。
日本もかつては今の単なる島国ではなく、台湾。中国、韓国、挑戦、ベトナム、マレーシアなどを含めて広い地域をその傘下に納めていました。
敢えて占領や植民地という言葉は使いませんが、それこそ現地を自分の足で歩き、関わる中で経験した人たちからも、大日本帝国という時代がもたらしたのは、繁栄と発展でもあったからです。
そんなこんな、なぜクメール王朝が滅びたのか。この理由をしっかりと学びたかったので、今回は敢えて日本語ガイドを選びました。
日本語ガイドさんにワンツーマンでついてもらった方法
アンコールワットといえば電波少年で道路を作っていたことが有名ですが、実際、その道路を渡り歩いてきました。
いつもは英語のガイドさんですが、今回は歴史的なことをしっかりと学びたいと思ったので日本語ガイドさんをお願いしました。
その方法としては、ホテルにE-mailで日本語ガイドさんいませんかと相談して手配しました。
支払いもホテルのフロントで行いましたが、これは大正解でした。
本来はトゥクトゥク(エアコンのない三輪車のような乗り物)で回ることになるのですが、ホテルの高級セダンで案内してもらえたので、安全ですしとても快適です。
また、単なるドライバーではなくホテルマンなので、それこそ丁寧な対応というか英語も流暢で、それこそ友達のような感じ。
彼とはFacebookで繋がり、未だにコメントなどやり取りする仲です。笑
少し話がそれましたが、日本語ガイドをホテルで手配するのがオススメな理由を紹介します。
冷たい飲み物、冷たいタオルを常備してくれている!!
これは正直、感動ものです。
足場も悪く、とにかく暑いのがシェムリアップ。
土埃も舞っていたり。
あと、行くまでのイメージでは一箇所に集まっていると思っていましたが、実際のところ、遺跡や壁画なども転々として、結構な移動距離です。
そんな中、ホテルのエアコンが効いた車で移動時間涼めることは幸せ。
それだけではなく、トランクにクーラーボックスを常設し、戻るたびに冷えたボトルウォーターと冷えたタオルを手渡してくれるのです。
このホスピタリティーは感動もの。
いつもの貧乏旅では考えられないくらい、ありがたい!
というか、本当に暑い中歩いているので、冷たいタオルと冷たい水は元気が復活するというか、
もうね、めちゃくちゃ嬉しい!!
という感じです。
これだけでもホテルでツアーを手配するだけの理由には十分です。
日本語ガイド、仕事がなくて困っている現実
日本語ガイドさんにはカンボジアの歴史、昔の王朝時代の戦の話。
それから壁画に掘られている、歴史の話やそれぞれのストーリーを教えていただきました。
まだ、”文字”というツールが生まれる前のカンボジアでは、
長い壁一面に絵を掘り、これが一つ一つの歴史を刻んでいる本のようになっています。
詳細は是非とも現地で体験して頂きたいので詳細は省かせて頂きますが、特に記憶に残っているのが日本語ガイドさんの仕事が急激に減っている話。
日本人観光客が激減している現実
これは現地を歩いていても感じることなのですが、とにかく日本人がいない。
ガイドさんの話によると、10年ほど前まではアンコールワットことシェムリアップに訪れる日本人観光客は沢山いました。
それこそ、1ヶ月あたり休みが二日ほどで、残りは全てガイドの仕事をしており、忙しかった。
それが今では、1ヶ月あたり仕事をするのが2〜3日で、あとは休みです。
彼女は二人の息子がいたので稼がねばならないにも関わらず、日本人観光客がいないので仕事に困っている。
その反面、中国人観光客が激増している現実
日本人観光客が減り始めた一方で中国人観光客は激増。
それこそ、中国語のガイドさんは毎日フル稼働で案内をしている。
回っている中でも中国人観光客は確かに圧倒的に多かった。
そこで一つの疑問が芽生えたのが、
”なぜ、日本人はアンコールワットから離れたのか?”
という疑問。
よくよく考えれば10年前といえばまだテレビやニュースなどでカンボジアのことが大きく取り上げられていました。
それこそカンボジアに限らずベトナムの”ベトちゃん、ドクちゃん”の話題とかも含めて。
ただ、いつのまにか日本のメディアはカンボジアやベトナムのことを報じなくなりました。
カンボジアやベトナムでは日本の話題をメディアで報じているにも関わらず、なぜか日本では全く放映されない。
みんなが知らない、日本政府がカンボジアでしていること
我々の税金で道路を作ったこと
空港を作ったこと
学校を作ったこと
橋を作ったこと
カンボジアの方々は日本が行ったこれらの小さな協力に関して、強く関心を持ってくれている。
そして、その日本に対して感謝してくれている。
にも関わらず!!!
日本のメディアではこれらの情報が全く伝えられない。
日本のメディアがカンボジアのことを取り上げなくなったことと、
カンボジアを訪れる日本人観光客が減ったことに直接的な因果関係があるとは思いませんが、
なんとも寂しい話です。
日本とカンボジア、メディアの温度差
現地の人たちは日本に対して興味関心を持ってくれている。
その理由は日本の政府がカンボジアを大切な友人と認めている
長い歴史のある、しっかりとした独自の文化を持った国と認めている
だからこそ、お互い良い関係が築けている。
ただ、なぜか日本人の多くはその事実を知らず、また興味も持たない。
そんなことが回って、結局のところ日本人を思ってくれている現地ガイドさんの仕事も無くなっているという現実。
このブログで皆様に発信している情報の大半はマスメディアでは発信されていないローカル情報が大半です。
それこそ、このブログを立ち上げた理由もここにあるというか、
少しでも東南アジア諸国に対して、興味を持ってもらえると嬉しいなという思いからです。
カンボジア人に聞いた日本の印象
現地でローカルマーケットに飲みに行っても
どんな人と関わっても
大半の人は日本に興味を持ってくれている。
そして、何もしていないただの日本人である筆者に対しても、
実に純粋で嬉しそうに日本政府がしたことを自慢げに話してくれる。
それと同時に、諸外国から受けて困っていることも話してくれる。
”○○はこうだけど、日本はこうしてくれた”
きっと、この言葉の影では日本に対する期待があるんじゃないかと思う。
本業としては、この東南アジアの新興国地域に進出し、雇用を生み出すことに全力を挙げています。
会社の建前としては、より安い人材を確保し、日本により良いものを提供すること。
ただ、こちらに来始めて単なるお金だけの理由ではなく、
一緒に働きたい
ここで雇用を創出したい
一時的な利益ではなく、長期的にビジネスを継続し、雇用創出に貢献し続けたい
そんな思いが日増しに強くなって来ました。
少し話がそれてしまいましたが、もし本ブログを拝見してくださっている方で
シェムリアップに行ってみようかな
と少しでも思われる方は、ホテルから”日本語ガイド”を指名されるのも良いかと思います。
それこそ”おもてなし”に近い、カンボジア人のホスピタリティー溢れる対応して貰えることも理由の一つですが、それだけではなく、アジア地域における日本という国の現状と、今後やるべきことなど色々なことに気付かされるかもしれません。
うまく言葉で表現できないことがもどかしいですが、ぜひ、ご自分の目で見、そして体験していただければと思います。
なんだか押し付けがましく聞こえてしまっていれば恐縮ですが、2018年の今だからこそ、シェムリアップに行く価値は十二分にあると個人的には思います。
少し長くなりました、最後までお読みいただきありがとうございました。