カーボンナノチューブとカーボンブラック、ノーベル賞受賞でタイヤが変わる!?

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みなさま、こんにちは。

今年2018年もノーベル賞の季節がやってきました。

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カーボンナノチューブとカーボンブラック。

カーボンナノチューブがノーベル賞候補にノミネートされていたのが嬉しく、今回は私たちにも身近なカーボンブラックの話をしましょう。

開発マンもそれぞれですが私のように研究というよりかは多岐に渡る製品、商品開発に携わる人間にとって、とてもありがたい存在がカーボンナノチューブです。

どういうことかというと、カーボンナノチューブのように何の役に立つかはわからなくても、新技術研究に携わるかたが居てくれるおかげで新しい技術や素材が生まれます。

それらの組み合わせで画期的で便利な製品が世の中に生まれます。

画期的なiPhone製品も実は組み合わせによるもの

皆さんの中にも持たれている人も多いiPhone

故スティーブ・ジョブスが生み出した間違いなく画期的な製品です。

しかし、これも紐解いていくと

電話+パソコン+カメラ

すでに世の中に存在していた技術の組み合わせに過ぎません。

光学フィルターや集積回路の研究者が居たからこそ、生まれたのがiPhoneです。

このように、基礎研究は後に人々の暮らしを画期的なものにする一方で、生まれてすぐは役に立たないことが多いです。

しかし、中には直ぐに活躍する研究も存在します。

青色 LEDのように直ぐに活躍する研究

数年前にノーベル賞を受賞した青色LEDのように、中には直ぐに活躍するものもあります。

青色LEDの誕生によって、光の三原色をLEDで実現できるようになり、携帯電話が白黒からカラーへと劇的な進化を遂げました

こういった歴史があるため、開発マンの一人である筆者も毎年ノーベル賞に関してはワクワクします。

なんのためかもわからない研究に税金をつぎ込むことを悪くいう人もいますが、我々の生活にターニングポイントを与えてくれるのは、間違いなく地道な基礎研究ですので、私は応援していますし、ノーベル賞の時期が近づいてくるとワクワクします。

ノミネートされたカーボンナノチューブとは

そして今回ノミネートされたカーボンナノチューブ。

その名前の通り

カーボン(炭素)ナノ(めちゃくちゃ小さい)チューブ(筒状のもの)

噛み砕いていうと、こういったものとなります。

いわゆるナノテクノロジーというやつです。笑

特徴としては

・非常に高い導電性

・熱伝導性

・耐熱性

これら3つなります。

他にもある身近なカーボンたち

我々に身近なカーボン(炭素)といえば、鉛筆や自動車用のタイヤ、インクや塗料などにも使われています。

筆者も数年前、一度このカーボンナノチューブを原料に混ぜる新製品を検討したのですが価格が高過ぎて断念しました。

しかし、今回のノミネートのように話題になることで、需要も伸び、価格が下がると作りたかったあの商品を再び再検討出来る日も近い気がします。

カーボンナノチューブとカーボンブラック

そんな高価なカーボンナノチューブですが、比較的似た材料にカーボンブラックというものがあります。

イメージでいうとカーボンナノチューブの下位互換でしょうか。

炭素の粒子となるので、バーベキューやアウトドアの際に出てくる黒い煤もカーボンブラックの一種です。

これらをゴムに混ぜるとゴムが強く補強されたり、あの炭を触ると手が真っ黒になり取れない特性を活かせばインクや事務所にもよくあるレーザープリンターのトナーとなります。

あとは女性の方であればマスカラやアイライナーの添加剤となったり。

そんなカーボンブラックが黒くすることや補強の意味で広く活躍してきました。

筆者もコストが合わないことでカーボンナノチューブの採用は断念しましたが、結果的にはカーボンブラックに助けられことなきを得ました。

そういった思い出もあり、今回のカーボンナノチューブのノーベル賞ノミネートを聞いた際、ぜひ受賞して欲しいと思いました。

今回は商品開発とは少し違いますが、ノーベル賞ノミネートの話でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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