ベランダ水耕栽培。
数年前からアクアポニックスを水槽にて実践してきました。
また、仕事柄植物に関係する仕事を通して海外の植物や水耕栽培関連の論文を読み漁ってるうちに、そろそろ自宅のベランダでも水耕栽培を始めようと重い腰をあげる訳です。
商品開発に従事する者が水耕栽培にチャレンジすると、どう行った結果になるのか生暖かく見守って頂ければと思います。
目次
ベランダ水耕栽培とは
ベランダ水耕栽培とは読んで字のごとく、ベランダという限られた空間を最大限活用し、新鮮な野菜を得るということ。
東南アジアを転々としていると、割と野菜って一般的なんですよね。
もちろん日本と違って熱帯地域や亜熱帯地域のため、圧倒的に成長が早いというのもあります。
ただ、日本では
家で野菜を育てる=意識高い系
だったり、農家さんだったり、まだまだ一般的ではありません。
食育という言葉もよく聞くようにもなり、時代の準備は整っているもののまだまだ難しそうだったり、よくわからない人が多いのではないでしょうか。
土で育てるベランダ野菜との違い
ベランダで野菜を育てる際にプランターや土を使って育てることも出来ます。
ただ、土で育てる場合は
・土をベランダまで運ぶ労力(重い)
・土の廃棄方法(燃えるゴミ)
・虫問題(土があると、虫が湧くことも)
・地植えと比べると生育スピードが遅い
このような問題を始めとして、結構ハードルが高かったりします。
地味に困る問題として、土が少しずつ流出することで排水溝が詰まることも。
マンションの排水溝というのは共同施設であって、ここでトラブルを生み出すと日本では、ややこしい。
そんなこんなで、ベランダにプランターを置くのは難しいのではないでしょうか。
ベトナムのベランダ栽培の現状
どこの家庭やホテルなどにおいてもベランダはアマゾンのように緑で生い茂っています。
グリーンカーテンとかそんなレベルではなくて、ベランダなのか植物なのかもわからないくらい緑に溢れている。
毎日のように、そこでハーブを摘んでは食材として活用する。
中国の友人と話していると
「ベトナム人、靴履いてる?」
と聞かれたり、ベトナムという国の現状をまだまだ知らない人も多いことに驚かされることもあります。
しかしながらベトナムは日本人と同じ農耕民族であって、
その民族性を残したまま発展している。
そのベトナムスタイルというのは、現代の日本人が忘れた心の拠り所になりうるのではないでしょうか。
そんな緑溢れるベトナムのベランダを日本に再現し、一人でも多くの人の心が癒せたらいいなと思いながらこの度、ベランダ水耕栽培計画を思い立ちました。
ベトナムのベランダというのは魔女の家かと思うくらい植物やハーブやツルなどの植物に溢れています。
いかにもインスタ映えしそうな光景が一般的です。
ベランダ栽培に大切なこと
ベランダ栽培に大切なことは次の通りです
・空間の有効活用
・ゴミを出さない
・夏場の乾燥から守る
・直射日光から溶液を守ること
・隣人への配慮
そんなところでしょうか。
となると、プランターを使った土栽培ではなく、水耕栽培の相性が非常に良い。
ベランダ水耕栽培をオススメする理由
ベランダに限らず水耕栽培のメリットは
・成長が早い
・土がいらない、ゴミが出ない
・夏場の乾燥リスクを減らせる(溶液の容量次第)
といったメリットが上げられます。
なぜ成長が早いかというと、植物というものは基本的に根から栄養分や酸素を吸収します。
本来は土に植わっていることが当然のように感じられますが、実際は水辺から発生した通り、本来は水に根をはるのが成長には良い。
土と違って、抵抗が少なく、より効率よく栄養分や水分を吸い上げることができる。
根が伸びる際の抵抗も少ないので、より細く長く根をはることでたくさんの栄養分を吸い上げることが出来るようになります。
あと、忘れてはいけないのが酸素の存在。
植物も生物と同じように根から酸素を取り込んでいます。
水耕栽培というと良いことづくしのように感じられますが、大切なことは酸素を水にしっかりと供給してあげるということ。
酸素を循環させることで水が腐りにくくなったり、それこそ生きている水になります。
バクテリアとかも増えやすいです。
それから、植物の成長スピードにも大きく差が出ます。
以前、水を循環させたものと、循環させないものの2種で成長比較を行った際(真っ暗な室内かつ、植物専用のLED光源)は、1.5倍〜2倍の成長スピードに差が出ました。
ベランダ水耕栽培の場合、光源は太陽光となりますが基本的に根からの酸素による影響は変わらないと想定され、やはり酸素は重要です。
ベランダ水耕栽培に必要なもの
・エアポンプ(水槽とか魚用でOK)
・発泡スチロール箱(大きければ大きいほど良い)
・苗(好きな野菜)
・ハイポニカ
基本的に必要なものは、たったこれだけです。
発泡スチロール箱にハイポニカ溶液を入れ、そこにエアポンプでブクブクとエアーを循環させ、そこに苗を植える。
たったこれだけです。
発泡スチロールを使うことで、溶液の温度変化を緩やかにする。
エアーポンプで空気を循環させることで水の腐敗を防ぎ、根から酸素を供給する。
子供が小さな頃に金魚すくで金魚を飼ったとか基本的には家の中にあるもので出来ます。
発泡スチロールは蟹を飼ってきた入れ物とか。
ただ、一つだけ買わないといけないのがハイポニカ。
Amazonがすごく安くて、上のセットだと
・ハイポニカA 500ml
・ハイポニカB 500ml
・溶液を作るようにピペット2個
これが入って送料込み1000円弱と最安です。
希釈率は1%なので、約50000ml、つまり50リットルの溶液を作ることが出来ます。
以前、LEDによる比較実験を行った際もハイポニカが成長に安定感があったのでぜひオススメです。
水耕栽培で育てることができる野菜とは
水耕栽培で育つ野菜のイメージは、トマトやレタスなどが多いと思います。
しかし、過去に実験的に行った際は、人参、大根 なども問題なく水耕栽培で育ちました。
水面から下に伸びるというより、上に伸びてくるというなんとも不思議な光景だったり。
ということで、基本的には何でも育つと考えて差し支えありません。
レタス、キャベツ、トマト、ミニトマト、ナスビ、ゴーヤ、大葉、いちご、メロン、スイカ、その他諸々の花など全般。
家に仏壇とかある人は、花とかを植えても良いかもしれません。